《感想》◆蜜蜂と遠雷◆
天才たちが覚醒し進化していく様子が見える!

読書感想小説人生・人間ドラマ

「蜜蜂と遠雷」

蜜蜂と遠雷_恩田陸
蜜蜂と遠雷_恩田陸

かつての天才が贈りこんだ「ギフト」
そのギフトの存在が天才たちを覚醒させ進化させる!

蜜蜂と遠雷_読書記録
蜜蜂と遠雷_読書記録

「蜜蜂と遠雷」について

本作品は、第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した作品です。
恩田陸さんの代表作と言っても過言ではないでしょう。

本作品は最近文庫化、映画化されていている。
人気の注目作品です。

この作品は、国際ピアノコンクールが舞台となっており、そのコンクールに挑む天才たち、特に4人の若きピアニストたちに注目しています。

彼らがピアノ、音楽に対して、それぞれの向き合い方をしてきて、今同じピアノコンクールにコンテスタントとして挑み、そのコンクールの中での、それぞれの葛藤や成長を描いた作品です。

読むうちにその音楽が見える、聴こえる表現が!

この作品では、国際ピアノコンクールが舞台になっており、作品中にはピアノで演奏される曲についての表現が多くあります。

その中には、もちろん全く知らない曲も多く含まれています。
読み始めた時は、それがどんな曲なのか想像もできないので、この小説を読む前にその曲を聴いた方がいいのかなぁなんてことを考えていました。

しかし、徐々に読み進めていくうちに、その曲自体を知らなくても
その曲の雰囲気やスピード感などを感じさせてくれるような表現に驚かされました。

文字によって曲が見えて、そして聴こえてくるような表現に何度も驚かされました。

コンクールも進み、天才たちの覚醒とともに進化していく曲の表現を実に繊細に描き、読者にもその曲を感じさせる表現に自然と涙が出る場面もありました。

読者が知らないであろう曲を読者が分かるように、聴こえるように表現する素晴らしい作品だと何度も感じました。



「蜜蜂と遠雷」を読んで!まとめ

本作品では、読者の多くが知らない曲が出てきます。
先程もふれましたが、その曲が読者に聴こえるように繊細な表現がされている、これが本作品の特徴の1つでもあります。

そして曲だけでなく、ピアノを通して音楽というものに触れている登場人物たち、彼らの心情をとても繊細な表現で表現しています。
私はこの作品を通して、この表現の繊細さ、優しさを感じながら、何故かもう1つ、厳しさというものを感じていました。

なぜか自分でも分かりませんが、この全体に張り詰めたような厳しさを感じていたから、余計に繊細さや優しさを感じることが出来たと思います。

ストーリー的には、ピアノコンクールに挑む天才たち、その中で異色の光を放つ一人の少年の存在が光ります。
かつての天才がギフトとして贈りこんだ無名の少年。
彼が放つ音楽には、ルールに捕らわれない、そして人々を魅了する魅力があります。

そのギフトの存在がコンクールに挑む天才たちの才能を覚醒させ、コンクールが進んでいくとともに進化させていきます。
天才同士にしか分からない、感じることが出来ない世界。

そんな世界を魅せてくれるのもこの作品の特徴です。
天才たちが覚醒して進化していく様子、そして天才同士にしか感じることが出来ない世界を、この作品の特徴である繊細な表現で、曲とともに読者に感じさせてくれます。

読みながら、読んでいる自分自身の感性までも磨かれているように感じさせてくれる作品です。

「蜜蜂と遠雷」SNSでの反応!

SNSに投稿されている「蜜蜂と遠雷」に関する投稿を見つけましたので掲載しています。

沢山の投稿がありましたが、その中から心に残った投稿を掲載させていただきました。

Twitterでの反応!

ツイッターでも「蜜蜂と遠雷」に関するたくさんの投稿があります。
本書の魅力がよくわかります!



Instagramでの反応!

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画像とともに、深い感想を投稿されています。
ご興味のある方は是非ご覧になってください。

 

 
 
 
 
 
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「蜜蜂と遠雷」を読んでみたくなったらコチラ!

蜜蜂と遠雷

国際ピアノコンクールを舞台に
人間の才能と運命を描く!
☆第156回直木賞
☆2017年本屋大賞
☆恩田陸
☆幻冬舎

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