これまで読んだ小説の感想を公開!

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読書感想

【読書感想】
◆糸◆
握った手は自分から絶対に離さない

中島みゆきさんの「糸」という歌に着想した映画のが、菅田将輝さん、小松菜奈さんのダブル主演で公開されます。本書はその脚本家が書き下ろした小説になっています。中島みゆきさんの「糸」の世界観が一体どんなふうに描かれているのか、歌も勿論好きなので、大変期待している作品でした。まず感想として、心にグッとくる、心にジンと染みわたる感動作品だと感じました。
読書感想小説恋愛
映画化林民夫幻冬舎文庫
小説

きっと報われる日が来る泣き笑いの日が
【輝く夜】

本書は輝く夜、クリスマスイブに女性に訪れた幸せになれる奇蹟を描いた短編集。非常に読みやすい5編からなる泣ける奇蹟の物語です。著者は「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」を描いた百田尚樹さんです。結構スパッとした男目線の小説が多いと思っていましたが、本書の様な女性的な綺麗さのある作品も魅力的です!女性は勿論男性でも十分楽しめる作品です。
小説心情・思想泣ける・感動読書感想
短編集百田尚樹講談社文庫
読書感想

8本のワインと普遍的な女!
【ワイン一杯だけの真実】

本書は何らかの力をもった8本のワインと、そのグラス一杯のワインの中に真実を見つける、普遍的な女性で描かれた短編集です。8種類のワインと女性の官能的な表現の絡み、関係が不思議な人間の表現で引き込まれていきます。難しい!まったく分からない!という方にも解説がありますので分からない!という方は解説から読んでみるのもおススメ!
読書感想小説心情・思想
村上龍幻冬舎文庫短編集
人生・人間ドラマ

人間の奥底を独特な言葉で描く!
「何もかも憂鬱な夜に」

本書は著者の独特な言葉使いで、人間が口には出さずに心の中で思っていることを表現している場面が多いです。まさにこの著者の特徴だと思います。全ての人がそう感じているワケではないですが、ある人の心の中の声が実に不思議な感覚で表現されています。著者の独特な表現の世界に引き込まれていきます。「死刑」という死を背景にしながら、実は生きるということであったり、人間が芸術に触れるということなどを伝えている作品です。
人生・人間ドラマ心情・思想読書感想小説
中村文則集英社文庫
読書感想

この小説は再読せずにいられない!
「デルタの悲劇」

公園の池でわずか10歳の少年が溺死します。その事件から10年後に、その死に関して同じクラスメイトの不良少年3人が関与を疑われます。亡くなった少年の親友と名乗る男が、3人の前に現れて、事件の関与を正直に話すように迫ってくる。一体この少年は何が目的でこの3人に近付いてきたのか、事件の真相と、その少年の関連が少しずつ明らかになっていきます。しかし、その真相は最後の最後にどんでん返しを迎えます!あなたはその仕掛けに気付けるか!
読書感想小説ミステリ―
浦賀和宏角川文庫
恋愛

世界中の恋が終わっても、この恋は続く。「最後の恋」

本書のタイトルからも分かるように、恋愛のストーリーです。病気の弟を持つ女と、医者のタマゴである医学生の男の恋愛ストーリーになっています。悲しい出来事や過去の過ちを乗り越え二人がたどり着いた愛の形とは?その結末に涙する。
恋愛読書感想小説
北川悦吏子角川文庫
読書感想

二人の男がにとって最も大切な約束とは「人生の約束」

本書は2人の男と、1人の女性の関係。この人間関係が、深く強い人間の、特に男同士の友情の結末を描いています。男同士がはっきりと口には出さないが、交わした人生の約束は一体何だったのか。その本当の約束を知った時に、人生を懸けて守るものの大切さ重さに気付きます。
読書感想小説人生・人間ドラマ
映画化幻冬舎文庫山川健一
事件・裁判

男が無実を伝えたかったその相手とは「完全無罪」

少女誘拐殺人事件の犯人として世の中を恐怖に陥れた男は、実は「人を傷つけたくない優しい男」。人が犯罪を犯してしまう悲しい現実が見える。多くの人が関わるからこそ真実が複雑で見えなくなる。しかし、1人の人間が持つ本性は1つである。完全無罪の男が、最後に犯した罪とは。
事件・裁判読書感想小説ミステリ―
講談社文庫大門剛明
読書感想

不器用な二人が演じるのは切ない恋の形「劇場」

演劇という背景で繰り広げられる、若い男女の切なくて深い、心の変化に揺れる恋愛を描いた作品。号泣ではなく、心にジンと染みてくる。その世界に入り込んでしまう作品です。あの時を思い出させてくれる恋愛小説。
読書感想小説恋愛
新潮文庫又吉直樹
読書感想

あの時、あの場所で命を懸けて戦った人達がいた!
【死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発】

日本人が忘れられない災害「東日本大震災」。地震だけでなく、津波、そして福島第一原発の事故。多くの日本人が当時テレビに釘付けになりました。現実ではないような災害と事故がテレビで流される日々が続きました。本書は、テレビではなく実際に現場にいた、発電所内で戦った男達に注目して書かれています。日本を守るために現場で命を懸け戦った男達の姿が胸を打ちます。
読書感想小説歴史・時代ノンフィクション史実
門田隆将角川文庫
読書感想

完全犯罪の裏で狂わされた語られぬ家族の運命
【罪の声】

日本の歴史に名を残す未解決事件「グリコ・森永事件」。本書はまさにこの完全犯罪をモデルに書かれた作品です。出来る限り忠実に再現されたフィクション作品ですが、事件の本質はもちろん、その事件の裏側で巻き込まれた家族の人生についても真実と思わせられるような臨場感の伝わる作品です。
読書感想小説ミステリ―
講談社塩田武士
読書感想

愛情と憎悪が作り出した男の姿とは!
【去年の冬、きみと別れ】

死刑の判決を受けた猟奇殺人犯が起こした事件。その事件の真相には複雑な人間の感情が絡み合っていまいした。一見猟奇的な殺人事件を犯した犯人の異常な人間性により起こされた事件だと考えそうですが、実はその事件の裏にある真実の背景には、驚くべき理由が隠されていました。普通の殺人事件を解決する小説とは一味違います。
読書感想小説ミステリ―
中村文則幻冬舎文庫
読書感想

神様に人生を変えてもらおう!
【夢をかなえるゾウ】

夢をかなえるゾウ!タイトルがダジャレって・・・。表紙のゾウの絵も、何だこれって感じでした。しかし、読み始めたと思ったら止まらなくなりました。私がやってきたことを見てたの?と思うくらい心にグサっとくるツッコミの嵐!これほど困った顔をしながら読む本はないでしょう。自分の行動を反省しながら読み進めました。
読書感想小説SF・ファンタジー
水野敬也飛鳥新社
読書感想

【読書感想】
◆64◆
昭和に取り残された事件に犯人を引きずり戻す!

わずか7日で終わった「昭和64年」。そこで少女誘拐事件が起こる。本作品はそこから始まる。その事件を取り巻く多くの人間と組織が、複雑に絡まり合い、事件解決へと向かう。昭和に取り残された事件と被害者の父。その無念を晴らすべく奮闘する人間達の複雑な関係や感情が上手く表現された作品。クライマックスでは衝撃の結末が。被害者父の行動がたまらない。
読書感想小説ミステリ―
文春文庫横山秀夫
読書感想

戦場で臆病者と言われた男が守りたかったものとは
【永遠の0】

臆病者と言われてまで男が貫き通した思いとは?その思いを探るために、時代を越えて孫たちが祖父の事を調べていく。調べていくうちに、祖父が守った事が見えてくる。その真実に感動が止まりません。
読書感想小説歴史・時代
百田尚樹講談社文庫
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