人間の奥底を独特な言葉で描く!
「何もかも憂鬱な夜に」
本書は著者の独特な言葉使いで、人間が口には出さずに心の中で思っていることを表現している場面が多いです。まさにこの著者の特徴だと思います。全ての人がそう感じているワケではないですが、ある人の心の中の声が実に不思議な感覚で表現されています。著者の独特な表現の世界に引き込まれていきます。「死刑」という死を背景にしながら、実は生きるということであったり、人間が芸術に触れるということなどを伝えている作品です。