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読書感想

その気持ちはいつ「欲」へと変わったのか
【欲】

本書はタイトルの通り。人間の「欲」によって、人生が動いて行く様子が分かります。出会った当初には見えなかった「欲」が、愛や物を手に入れるために徐々に大きくなっていきます。そんな関係になるはずではなかったのに、大きくなった「欲」の前では、その本人でさえも自分を制御できなくなる。欲によって支配された、その人間の行動の変化。人間の様々な「欲」がいろんな形で見え隠れするサスペンスです。
読書感想小説サスペンス
西川三郎幻冬舎文庫
読書感想

これが、存在してはいけない化け物だ!
【代償】

こんな悪を私は知りません。本書を読んで、本当に逃げられない怖さを感じました。遠縁の同年齢の少年と、その少年に運命をめちゃくちゃにされた少年の戦いを描いています。それまでの平凡な生活が突然一変します。なぜ、こんなことが起きるのか?こんな目に合うのか?なぜアイツは自分に付きまとうのか?あの悪魔の目的は一体何なんだ!
読書感想小説ミステリ―
ドラマ化伊岡瞬角川文庫
読書感想

好きになった相手は、弟の妻だった!
【危険なビーナス】

突然目の前に現れた女は、弟の妻だという。その弟とは父親が違う。しかも、肝心な弟は失踪している!何とも怪しい状況で始まるミステリー小説です。
読書感想小説ミステリ―
東野圭吾講談社文庫ドラマ化
読書感想

触れない愛の形、触れあう愛の形、求めるのは・・・
【シルエット】

女性の体に嫌悪感を持っている彼との恋愛。高校生の少女は、心から溢れる愛をどう抑えて、どう表現すればいいのか、その心と行動の変化に少女から大人への変化を感じる作品です。失ってしまった、それが分かった時彼女がとった行動とは。
読書感想小説恋愛
島本理生角川文庫
読書感想

おめでとうございます、抽選に当たりました!
【カラフル】

「おめでとうございます、抽選に当たりました!」という何とも嬉しくなるようなセリフから始まります。しかもそのセリフは天使のセリフ、何だかいい事がありそうな感じです。書名も「カラフル」ととても明るい印象を受けますね。しかし、抽選に当たったのは死んだはずの人間の魂。大きな過ちを犯して死んだ罪な魂です。その魂が一体なんの抽選に当たったのでしょう!人生。人間関係が分かる。
読書感想小説人生・人間ドラマ心情・思想
森絵都文春文庫
小説

あの夜、母は父を・・・母は15年後に帰ってきた。
【ひとよ】

子供達を守るために、母ちゃんは父ちゃんを殺した。「母ちゃんさ、母ちゃん今日、父ちゃん殺したよ」本書は、衝撃の告白から始まります。母は、暴力を振るう父親から、子供達を守るために、父親をひき殺します。壊れてしまった家族。家族は最後にどんな絆を取り戻すのか。
小説人生・人間ドラマ泣ける・感動読書感想
映画化長尾徳子集英社文庫
読書感想

どうか幸せになって、あなたを憎らしいと思わせて
【ナラタージュ】

本書は、島本理性さんの書き下ろし恋愛小説。先生に恋した女子高生、生徒を愛した先生のストーリーです。しかし、ただドキドキ、ワクワクの恋愛小説ではありません。魅かれあう先生と生徒の関係、卒業してもなおその先生のことが忘れられない。少女から大人へと変化した二人の愛はどんな結末を迎えるのか!
読書感想小説恋愛
島本理生角川文庫
恋愛

【読書感想】
◆糸◆
握った手は自分から絶対に離さない

中島みゆきさんの「糸」という歌に着想した映画のが、菅田将輝さん、小松菜奈さんのダブル主演で公開されます。本書はその脚本家が書き下ろした小説になっています。中島みゆきさんの「糸」の世界観が一体どんなふうに描かれているのか、歌も勿論好きなので、大変期待している作品でした。まず感想として、心にグッとくる、心にジンと染みわたる感動作品だと感じました。
恋愛読書感想小説
映画化林民夫幻冬舎文庫
読書感想

きっと報われる日が来る泣き笑いの日が
【輝く夜】

本書は輝く夜、クリスマスイブに女性に訪れた幸せになれる奇蹟を描いた短編集。非常に読みやすい5編からなる泣ける奇蹟の物語です。著者は「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」を描いた百田尚樹さんです。結構スパッとした男目線の小説が多いと思っていましたが、本書の様な女性的な綺麗さのある作品も魅力的です!女性は勿論男性でも十分楽しめる作品です。
読書感想小説心情・思想泣ける・感動
講談社文庫短編集百田尚樹
読書感想

8本のワインと普遍的な女!
【ワイン一杯だけの真実】

本書は何らかの力をもった8本のワインと、そのグラス一杯のワインの中に真実を見つける、普遍的な女性で描かれた短編集です。8種類のワインと女性の官能的な表現の絡み、関係が不思議な人間の表現で引き込まれていきます。難しい!まったく分からない!という方にも解説がありますので分からない!という方は解説から読んでみるのもおススメ!
読書感想小説心情・思想
村上龍幻冬舎文庫短編集
読書感想

人間の奥底を独特な言葉で描く!
「何もかも憂鬱な夜に」

本書は著者の独特な言葉使いで、人間が口には出さずに心の中で思っていることを表現している場面が多いです。まさにこの著者の特徴だと思います。全ての人がそう感じているワケではないですが、ある人の心の中の声が実に不思議な感覚で表現されています。著者の独特な表現の世界に引き込まれていきます。「死刑」という死を背景にしながら、実は生きるということであったり、人間が芸術に触れるということなどを伝えている作品です。
読書感想小説人生・人間ドラマ心情・思想
中村文則集英社文庫
読書感想

この小説は再読せずにいられない!
「デルタの悲劇」

公園の池でわずか10歳の少年が溺死します。その事件から10年後に、その死に関して同じクラスメイトの不良少年3人が関与を疑われます。亡くなった少年の親友と名乗る男が、3人の前に現れて、事件の関与を正直に話すように迫ってくる。一体この少年は何が目的でこの3人に近付いてきたのか、事件の真相と、その少年の関連が少しずつ明らかになっていきます。しかし、その真相は最後の最後にどんでん返しを迎えます!あなたはその仕掛けに気付けるか!
読書感想小説ミステリ―
浦賀和宏角川文庫
小説

世界中の恋が終わっても、この恋は続く。「最後の恋」

本書のタイトルからも分かるように、恋愛のストーリーです。病気の弟を持つ女と、医者のタマゴである医学生の男の恋愛ストーリーになっています。悲しい出来事や過去の過ちを乗り越え二人がたどり着いた愛の形とは?その結末に涙する。
小説恋愛読書感想
北川悦吏子角川文庫
読書感想

二人の男がにとって最も大切な約束とは「人生の約束」

本書は2人の男と、1人の女性の関係。この人間関係が、深く強い人間の、特に男同士の友情の結末を描いています。男同士がはっきりと口には出さないが、交わした人生の約束は一体何だったのか。その本当の約束を知った時に、人生を懸けて守るものの大切さ重さに気付きます。
読書感想小説人生・人間ドラマ
映画化幻冬舎文庫山川健一
学び・スキルアップ

分かりやすい!伝わりやすい!図化する!
【なんでも図解】

なんでも図解というだけあって、内容も図解で解説してありとても分かりやすい1冊!一生懸命に文字を書いていた、書くことに集中して内容が頭に入ってこない。相手に何かを分かりやすく伝えたいけどどうしていいか分からない!絵心が無くても図で伝わる技術が分かる!
学び・スキルアップ読書感想ビジネス書
ダイヤモンド社日高由美子
読書感想

男が無実を伝えたかったその相手とは「完全無罪」

少女誘拐殺人事件の犯人として世の中を恐怖に陥れた男は、実は「人を傷つけたくない優しい男」。人が犯罪を犯してしまう悲しい現実が見える。多くの人が関わるからこそ真実が複雑で見えなくなる。しかし、1人の人間が持つ本性は1つである。完全無罪の男が、最後に犯した罪とは。
読書感想小説ミステリ―事件・裁判
講談社文庫大門剛明
小説

不器用な二人が演じるのは切ない恋の形「劇場」

演劇という背景で繰り広げられる、若い男女の切なくて深い、心の変化に揺れる恋愛を描いた作品。号泣ではなく、心にジンと染みてくる。その世界に入り込んでしまう作品です。あの時を思い出させてくれる恋愛小説。
小説恋愛読書感想
又吉直樹新潮文庫
読書感想

読者の心を掴む文章を書きたい!
【一瞬で心をつかむ77の文章テクニック】

「書評」って何?書評を書いている人達やその職業って一体どんな感じなの?書評を書いてみたいけど、何だか難しそうと思って始める一歩を踏み出せないでいる人!始めてみたけど、いまいち上手くいっていないという人に最適な1冊!書評が楽しくなる1冊!
読書感想ビジネス書学び・スキルアップ
高橋フミアキ高橋書店
人生論・生き方

書評を書いてみたい!そう思ったら読んでみよう!
【書評の仕事】

「書評」って何?書評を書いている人達やその職業って一体どんな感じなの?書評を書いてみたいけど、何だか難しそうと思って始める一歩を踏み出せないでいる人!始めてみたけど、いまいち上手くいっていないという人に最適な1冊!書評が楽しくなる1冊!
人生論・生き方読書感想ビジネス書ビジネス
印南敦史ワニブックス
読書感想

あの時、あの場所で命を懸けて戦った人達がいた!
【死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発】

日本人が忘れられない災害「東日本大震災」。地震だけでなく、津波、そして福島第一原発の事故。多くの日本人が当時テレビに釘付けになりました。現実ではないような災害と事故がテレビで流される日々が続きました。本書は、テレビではなく実際に現場にいた、発電所内で戦った男達に注目して書かれています。日本を守るために現場で命を懸け戦った男達の姿が胸を打ちます。
読書感想小説歴史・時代ノンフィクション史実
角川文庫門田隆将
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