読書感想 《感想》◆自転しながら公転する◆明日死んでも百年生きても触れたいのは彼だけ 2021年本屋大賞5位入賞作品「自転しながら公転する」。自分の人生に悩み、将来に不安を感じている主人公の女性。何をどうしたらいいのか分からない。自分の幸せすら分からない。そんな悩みを抱えた女性の心の変化を実に繊細に優しく描いた作品。多くの方が共感した人気の小説を紹介。これは恋愛小説というよりも人生をリアルに描いた作品。 人生・人間ドラマ小説恋愛読書感想 読書感想小説恋愛人生・人間ドラマ 島清恋愛文学賞本屋大賞山本文緒新潮社
読書感想 彼の証言に感じる「違和感」。その違和感の理由は切ない罪と罰【白鳥とコウモリ】 守りたかった。ただそれだけ。だから嘘をついた。しかし、その嘘が事態を思いもよらぬ方向へと向かわせてしまった。優しさからついた嘘が罪なのか、その罪に与える罰は。真実が明らかになった時に白鳥とコウモリは果たして一緒に空を飛べるのか。その過ちは断罪させるべきなのか。東野圭吾氏の世界を存分に感じることが出来る作品です。 サスペンス人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマサスペンス 東野圭吾幻冬舎
読書感想 あの人が僕を人間に戻してくれた。【告解】 飲酒した上に人を轢いて逃げてしまった。その罪を償う刑期を終え出所してきた男性は、それからの人生をどう生きるか、生きるためには被害者の家族と会うべきなのか、自分は罪を償えたのか、罪を償うということがどういうことなのか、それを理解して分からせてくれたのは、ある意外な人物だった。罪を償うということを考えさせられる作品。 サスペンス事件・裁判人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説事件・裁判人生・人間ドラマサスペンス 薬丸岳講談社
心情・思想 私の推しがファンを殴って炎上しました・・・【推し、燃ゆ】 第164回芥川賞受賞作品!2021年本屋大賞9位の入賞!話題の「推し、燃ゆ」の読書感想文です。現代の推しとファンの関係、ファンの少女の心情の変化を実にリアルにそして、テンポのいい文章で描いていく。まさに現代のリアルを細かく忠実に表現した作品だと感じました。納得の表現力で読者をその世界に引き込みます! 人生・人間ドラマ小説心情・思想読書感想 心情・思想読書感想小説人生・人間ドラマ 本屋大賞芥川賞宇佐見りん河出書房新社
読書感想 私の居場所は、こんなところにあったんだね。【夜空に泳ぐチョコレートグラミー】 「52ヘルツのクジラ」で本屋大賞を受賞した町田そのこさん。その先生の名作「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」を読みました。人がこの広い世界で生きていく事の難しさ、でもそこで生きていこうと前向きになる気持ちを持たせてくれる作品。本屋大賞受賞作家さんが送る登場人物の心理描写、そして人間関係のその表現が実に魅力的な作品です! 人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ 新潮文庫町田そのこ
読書感想 あの時のわたしは、52ヘルツの声をあげていた。【52ヘルツのクジラたち】 「52ヘルツのクジラ」、そのクジラは「世界で最も孤独なクジラ」と言われています。幼い頃から親からの虐待をうけ孤独な時間を過ごしてきた二人。その二人にしか分からない。心の奥から発せられる声。その声を受け止める難しさ、その言葉を発する難しさ。悲しさの中から前を向こうともがく人の強さが分かる作品。2021年本屋大賞。 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動 本屋大賞町田そのこ中央公論新社
小説 言葉の余白に込められた本当の思いとは?【告白の余白】 故郷に帰ってきた双子の兄は、ある言葉を残して自殺してしまう。その兄が亡くなる前に過ごした「京都」。そこには歴史を重ねた、その土地の独特な雰囲気と「言葉」があった。そこで出会うある女性。そしてあの言葉に含まれていた「余白」の本当の意味とは一体!言葉が持つ繊細さや奥深さを改めて感じることが出来る作品。 サスペンス人生・人間ドラマ小説読書感想 小説人生・人間ドラマサスペンス読書感想 下村敦史幻冬舎文庫
読書感想 言葉が持つ力、魅力を改めて知ることになる【本日は、お日柄もよく】 私たちが日常的に使っている「言葉」。話したり聞いたり、書いたり読んだり。本書ではこの言葉の持つ力。言葉が時には世の中を動かすことがあるということに焦点を充てて物語が描かれています。言葉が持つ魅力的な力を改めて知ることになる一冊です。自分たちが話す言葉の大切さを感じましょう。 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動 原田マハ徳間文庫
人生・人間ドラマ 普通じゃない、だから異物。普通って何ですか?治すって何を?【コンビニ人間】 コンビニで働く女性。彼女は周りから「奇妙な子」と言われながら育ってきました。彼女は家族のために、普通に生きようと自分を隠して生きています。コンビニで働く、そこでは自分が周りと同じように普通と思われている。そう思わせることが出来る。でもここで思う。「普通って何ですか?」読者がこの問いの答えを考えることになります! 人生・人間ドラマ小説読書感想 人生・人間ドラマ読書感想小説 本屋大賞文春文庫芥川賞村田沙耶香
読書感想 心を許したたった一人の友人には知らないもう一つの顔があった【影裏】 信じて心を許した親友。その親友が突然姿を消した。その親友を探していくうちに、親友には知らないもう1つの顔があった。親友にもし知らない顔があったとき、人はその事実にどう向き合うのか、読者はその答えを考えることになる。芥川賞受賞作品「影裏」人間関係について深く考えさせられる作品です。 ミステリ―人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説ミステリ―人生・人間ドラマ 沼田真佑文春文庫芥川賞
読書感想 兄弟をまた繋いだのは父が残した一挺のバイオリンだった【茨の木】 兄弟の優しさを思い出させてくれたのは、父が残してくれた一挺のバイオリンだった。バイオリンのルーツをたどるために旅に出た弟は、旅先でである人たちの心にふれ、家族、兄弟の本当の優しさ、絆を思い出す。その思いは幼い頃からずっと変わっていない。それを思い出した時、弟の口からでた言葉に涙します。 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動 さだまさし幻冬舎文庫
小説 人類滅亡!残された時間で人は本当に生きる意味と出会う【滅びの前のシャングリラ】 「地球に小惑星が衝突します!」人間が経験したことのない世界を背景に、人は自分が生きるという、幸せという本当の意味を探し始めます。人類滅亡までの短い時間に、人は生きる意味が何かを見つけ出せたのか。凪良ゆう先生、本屋大賞受賞後の待望の一冊! 人生・人間ドラマ小説心情・思想読書感想 小説人生・人間ドラマ心情・思想読書感想 凪良ゆう中央公論新社
読書感想 手に入れた「愛」と手放してしまった「愛」【朝が来る】 実の子供が出来ない夫婦と、幼くして子供ができ出産し、その子を手放してしまった母親の人生を描いた作品です。「特別養子縁組」という制度を利用してつながった二人の母親。色々な家族の形、絆、そして葛藤を描く。現代の日本の社会が抱えている問題に踏み込んだ作品。今の家族の幸せの形、希望を追い続けた人間が見た光、その光に感動します。 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動 映画化辻村深月文春文庫
読書感想 「ひと」のあたたかさがあるから前にすすめる【ひと】 辛い経験をした若者が、ある町でちょっとした出会いを経験する。その出会いから、その若者の人生は優しく温かい日常へと変化していきます。その日常に包まれて、一人の若者が人生を前向きに生きていこうと考えを変化させていきます。ゆっくりとした流れの中に、若者の優しい情熱が感じられる作品です! 人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ 小野寺史宜祥伝社
読書感想 時にその関係は人間よりも深く美しい【少年と犬】 人間にとって犬との関係とは?人間と犬の関係は時に、神秘的で深く美しい。直木賞受賞作品『少年と犬』の感想をまとめています。犬が人間のために最後にとった行動とは一体? 人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ 馳星周文藝春秋直木賞
読書感想 夢中になる姿は人を感動させる【舟を編む】 何かに夢中になること。それが、人間にとってどんなふうに大切なことなのか、それを改めて感じさせてくれる作品。2012年本屋大賞受賞作品の「舟を編む」を読んだ感想をまとめています。何かに没頭できることで巻き起こる人間たちが作り上げるドラマに感動します。 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動 映画化本屋大賞三浦しをん光文社文庫
人生・人間ドラマ 人間やるのって、難しいねぇ【人間】 人間って難しい。人間を上手にやっていくのは難しい。人間らしさ、自分の個性、そういったものを考えさせてくれる作品です。人とのふれあいや付き合いが減ってきている現代、AIへと進んでいく時代。ここに人間にしかない感性が描かれています。これこそ人間だからできることだと思う作品でした。 人生・人間ドラマ小説読書感想 人生・人間ドラマ読書感想小説 又吉直樹毎日新聞出版
読書感想 そこには、それぞれの人生が泊っている【ホテルローヤル】 湿原を見渡す高台にある「ホテルローヤル」。そこで繰り広げられる様々な人間模様が面白い。人生がなんだかもやもやしてる、みんなどんな感じなのかなぁなんて思ったらちょっと読んでみてほしい。たくさんの人生がそこにはあります。 人生・人間ドラマ小説読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ 桜木紫乃集英社文庫
小説 それがどうしてお前だったんだ・・・【その日のまえに】 身近な人の「死」というものを描いた作品。死を迎える「その日」が、大切な友人や家族の死が訪れようとしているとき、周りの人たちはどんなことを思い、どんな行動をするのか、そして残された人たちは「その日」のあとにどうやって生きていくのか。深く考えさせられる感動の短編集です。 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 小説人生・人間ドラマ泣ける・感動読書感想 重松清文春文庫
読書感想 それは僕にしか撮れやんから!【浅田家】 一生にあと一枚しかシャッターを切れないとしたら、何を撮る?その言葉で写真というものに真剣に向き合った一人の男とその家族の物語。笑いと涙の感動実話! 人生・人間ドラマ小説泣ける・感動読書感想 読書感想小説人生・人間ドラマ泣ける・感動 映画化中野量太徳間文庫